「中国の『COVAXファシリティ(COVID-19 Vaccine Global Access Facility、新型コロナウイルスのワクチンを共同購入・配分する国際的枠組み)』への参加は、新型コロナワクチンの全世界における公平な配分を後押しする」。GAVIアライアンスのセス・バークレー事務局長は先ごろ、取材に対してこう語った。
「COVAX」は、WHO(世界保健機関)とGAVIアライアンス(途上国へのワクチン普及を支援する国際組織)、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)が共同で立ち上げた取り組みだ。中国は10月8日、GAVIアライアンスと協定を結び、「COVAX」に正式参加した。これは中国が人類衛生健康共同体の理念に則り、ワクチンを世界の公共財として普及させるという約束を果たすための重要な措置でもある。
バークレー事務局長は、「『COVAX』は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に効果的に対処できる仕組みだ」とし、「中国は世界の新型コロナ対策でポジティブな役割を果たす。中国の『COVAX』への参加で、我々はより多くのワクチンを各国に公平に提供できるようになる。ワクチン開発に成功したら、我々は世界各地の人々が公平に接種できるよう機会の確保に努める」と述べた。現時点で、中国が開発した新型コロナワクチン2種類が「COVAX」の調達リストに入っている。
バークレー氏は、「COVAX」は2021年末までに世界に少なくとも20億回分の新型コロナワクチンを供給する見通しだが、「我々は時間と生産の面で大きな試練に直面しており、世界各国が協力する必要がある」と語る。「有効なワクチンは人々を守り、各国の経済的損失を低減できる」とし、「ワクチンは医療スタッフと弱者をより良く保護することが可能で、これは感染症の公衆衛生と経済への影響を低減する最良の方法の1つだ」と述べた。
同氏はまた、「新型コロナ感染症は世界経済に大きな影響を与えた。公衆衛生と経済が厳しい状況に置かれるなか、各国政府は『COVAX』を積極的に支持すべき」とし、「我々は中国と一段と協力を拡大し、我々の共通目標に向けて努力を続けることを期待する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月6日