国家発展改革委員会と商務部は19日、合同で「外商投資安全審査規定」を公表しました。外部からのリスクが増す中、この「規定」の発表は三つのシグナルを発信しているとみられています。
第一に、今後、中国の対外開放はリスクの予防とコントロールをより重要視するということです。「規定」によりますと、国防安全、国家安全に関わる重要な農産物、重要なエネルギーなどの重点分野における外商からの投資、もしくは企業の実際的な支配権を獲得した外資に対し、安全審査が行われることになります。
第二に、中国の開放はよりハイレベルに向かいつつ、留まったり後退したりすることはないということです。「規定」によりますと、外資への安全審査は出来るだけ簡素化されて行われ、必要かつ合理的な原則に基づいて審査のプログラムや時限が設けられます。
第三に、今後、中国は国際通用の制度や規則を利用した権限保障をより重要視するということです。外資への安全審査は国際通用の外資管理制度であり、中国がこの「規定」を打ち出す目的は、国際通用の規則をもって自らの利益を守るためと見られています。
「中国国際放送局日本語版」2020年12月20日