雄安新区で落成したばかりの雄安駅で27日10時18分、「復興号」高速動車組のC2702号列車が時間どおり発車し、北京西駅に向かった。
これにて北京と雄安という「未来の都市」がしっかり結びついた。京雄都市間鉄道の全線が開通し、営業開始となった。
中国スマート高速鉄道の新基準である京雄都市間鉄道は中国の知恵を凝縮しており、スマート設計とスマート運行を実現し、中国の高速鉄道の新たな名刺となった。
雄安新区の千年の大計の先陣を切る京雄都市間鉄道は、雄安新区の産業集積を加速し、京津冀(北京・天津・河北)協同発展の新たなエンジンになる。
京雄都市間鉄道は北京西駅から出発し、既存の京九鉄道〜李営駅を経由し、新設の高速鉄道線路とつながる。線路の全長は91キロメートルで、うち北京西〜大興空港区間は昨年9月に開通し、運行開始された。今回開通した大興空港〜雄安新区区間には、大興空港、固安東、霸州北、雄安の4駅を設ける。開通後、北京西駅から雄安新区の最短移動時間が50分に、大興空港から雄安新区の最短移動時間が19分になる。
中国鉄路設計集団有限公司の劉為群会長は「京雄都市間鉄道は中国初の、全プロセス・全分野でBIM技術を採用し設計されたスマート高速鉄道だ。IoT、クラウドコンピューティング、ビッグデータなど70種以上の先端科学技術を採用し、世界スマート高速鉄道の新たな基準を打ち立てた」と述べた。
京雄都市間鉄道の全線貫通後、雄安新区は京津冀都市間鉄道網に溶け込み、雄安新区と北京・天津の30分交通圏を実現する。
今月25日現在、雄安新区の本級企業は3452社。うち北京が投資する企業は85.69%の2985社。
雄安新区管理委員会の関連責任者によると、京雄都市間鉄道の開通・運行開始は、雄安新区が効果的に北京非首都機能移転を受け入れ、新区の産業集積ペースを上げ、レール上の京津冀を作る上で重要な意義を持つ。
計画によると、京雄都市間鉄道はさらに延長される。河南省の商丘に至り商合杭高速鉄道とつながり、京港台高速鉄道と交わる。西の山西省忻州に至る区間などについても計画・建設中だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月28日