銀行保険監督管理委員会が明かしたところによると、近年、中国の金融科学技術の応用は巨大な成果を上げ、金融機関のデジタル化モデルチェンジが進み、商品とツールの応用が充実化し、金融サービスの効率と包容性が大幅に向上している。中国は金融サービスの都市・農村部全カバーをほぼ実現し、最も辺鄙な農村地区でも成人であれば自分の銀行口座を開設できる。中国のモバイル決済普及率と規模は世界トップで、預金・引き出し・送金は即時反映を実現。オンライン消費が勢いよく発展し、住民の生活はより便利になっている。
デジタルファイナンスは零細企業、個人事業主、農家の貸付サービスを根本から改善した。銀行などの機関はビッグデータを利用してスマートリスクヘッジ、抵当物への依存削減、融資の調達性の大幅向上を進めている。今年10月末時点で、中国の銀行業サービスの零細企業顧客は2700万社に達し、一般特恵型零細企業と個人事業主への貸付の割合は前年同期比30%超上昇、農家は同14.3%上昇した。
デジタル保険は保険カバー範囲を広げ、中国の基本養老保険は約10億人、基本医療保険は13億人をカバーし、省をまたぐ決済を実現。保険機関はオンライン動画や遠隔認証などの科学技術手段を用いて業務のコア部分のオンライン化を実現した。今年上半期、インターネット生命保険の保険料収入は前年同期比12.2%増加、インターネット損害保険会社の保険料収入は同44.2%増加した。
金融デジタル化は貧困対策に大きく貢献した。多種のデジタル化ツールを通し、金融機関は貧困者に合った産業を後押しできる。今年9月末時点で、全国の貧困者支援のための少額貸付額は累計5038億元、支給件数は1204万に達した。また、銀行はオンラインサプライチェーンを形成し、生産・販売結合メカニズムを構築し、オンラインマーケティング、信用調査、担保、支払いを通して貧困者が農業副産物を各地に販売できるよう後押しした。
注目すべきは、金融科学技術が中国の防疫において強力な支えとなった点である。金融機関は携帯電話アプリなどの「非接触型」サービスの整備を加速化し、安全で便利な「在宅」金融商品を提供し、基本的金融業務の継続を保障している。多くの金融機関がインターネットを通して迅速なサービスを提供し、金融サービスの即時性を大幅に高め、各種企業の迅速な業務再開を後押しした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年1月3日