国務院共同感染対策メカニズムは2020年12月31日、国薬集団中国生物による新型コロナウイルス不活化ワクチンが、国家薬品監督管理局の承認を受け条件付きで販売開始されたと発表した。同ワクチンの有効性は79.43%で、安全性、有効性、アクセス可能性を兼ね備え、負担可能な価格となっており、世界保健機関(WHO)及び国家薬品監督管理局の関連基準を満たしている。
科学技術部の徐南平副部長は発表会で、中国の五つの技術ルート合わせて14種のワクチンが臨床試験に入り、うち三つの技術ルート合わせて5種のワクチンはIII期臨床試験に入ったと紹介した。新型コロナウイルスワクチンは各市場の注目を集めており、資本市場もバイオワクチン株を力強く支持している。同花順の統計データによると、2020年、バイオワクチン関連株うち18銘柄が年間上昇率50%以上となった。うち、万泰生物、康華生物、智飛生物など10社の上場会社の株価は倍増した。
各地で接種開始
中国の第1陣の新型コロナウイルスワクチンはすでに各地で重点対象者への接種作業を開始した。北京市も接種作業を開始し、2021年春節までに輸入コールドチェーン物流の第一線で勤務する検疫所の検査員、積卸・運搬・輸送などの関連作業員ら9種の重点対象者へのワクチン緊急接種作業を終える予定。
業界関係者の見解によると、大規模接種を実現するには、企業の現在の生産能力を考慮する必要がある。世界的な公共衛生事件により有効ワクチンが急遽必要な中、短期的にワクチン需要が供給を超えるのは当然である。
ワクチン業界の発展が黄金期迎える 資本参入も加速