関税、貿易戦争、感染症の影響を受けながら、中国は再び世界の工場になった。中国はこの地位を一度も失ったことがないかもしれない。中国が帰ってきた。データは嘘をつかない。感染対策の成功により、中国は相対的に見て感染症から大きな衝撃を受けなかった。消費支出、インフラ整備、工場の生産、個人投資が昨年第3・4四半期に大幅に増加した。中国経済が昨年、数カ月に渡りストップしていたことを考えると、これは摩訶不思議な成果と言える。米誌「サプライチェーン・マネジメント」(電子版)が伝えた。
今年の状況はさらに改善される。世界銀行は今年の中国の経済成長率が7.9%にのぼり、感染症前の成長水準に戻ると予想した。
コロナ禍の中、中国の工場は3−6カ月の操業停止となったが、今や再び忙しくなっている。操業再開後に自転車、キッチン家電、床板などの製品を生産し、抑えられていた内需を補った。工場は現在、6カ月先までの受注、全世界の需要への対応に追われている。各国がワクチン接種と経済再開を開始するにつれ、中国の工場がより多くの注文を受ける。
筆者の中国の親戚は、昨年10月の国慶節に伴う連休中、中国の抑えられていた観光の需要がいかに放出されたかを目の当たりにした。筆者のおじは「国内の航空券もしくは列車の切符をまったく購入できなかった。すべて予約で埋まっていた」と感嘆を漏らした。
商品の需要、特に医療用品及び家庭用品の需要に伴い、筆者はノートPC、ベーキングマシン、ネット動画で使用するカメラ、フィットネス器具、ミシンの購入を避けられなくなっている。以前は2週間で届いたが、今や2カ月でも待つようになった。