通年の外資導入額が前年比6.2%増で1兆元弱に、外資系企業の1日あたりの新設数が100社超にのぼった――商務部は20日、中国の昨年の外資導入の「成績表」を発表した。外資導入総額、増加規模、世界シェアの「3つの向上」が注目を集めた。
このデータは例年であれば特に驚くほどではないかもしれないが、世界が新型コロナウイルスの深刻な衝撃を受け、国を跨ぐ投資が大幅に減少した昨年、中国は逆境のなか成長し、過去最大の外資導入の「成績表」を提出した。これは実に得難いことだ。
世界に目を向けると、この「成績表」の特殊な意義がさらに際立つ。国連貿易開発会議が先ほど発表した報告書によると、昨年上半期に世界の海外直接投資(FDI)が前年同期比49%減となったが、対中直接投資は強靭性を維持した。国連貿易開発会議はさらに、昨年の世界のFDIは30−40%減少し、今後も減少が続く可能性があると予想した。
世界のグローバル投資が冷え込むなか、中国はなぜ外資系企業の人気投資先であり続けたのだろうか。
商務部外国投資管理司の宗長青司長は、「中国は率先して感染拡大を封じ込め、率先して経済のプラス成長を実現し、外資安定に堅固な基礎と保障を提供した」と述べた。商務部研究院の厖超然研究員は「外資導入が逆境のなか拡大したことは、海外投資家が中国での発展に引き続き自信を持っていることを示した。外資導入構造の持続的な改善、特にサービス及びハイテクへの流入の拡大は、中国経済の高品質発展の要求に合致している。これはまた新たな発展構造の構築の加速に積極的な力を提供する」と述べた。
商務部のデータによると、昨年のサービス業の実行ベース外資導入額は13.9%増の7767億7000万元で、77.7%を占めた。ハイテク産業外資導入額は11.4%増、ハイテクサービス業は28.5%増。