30日午前、中国が独自開発した原子炉「華龍1号」を採用した福建福清原子力発電所5号機が、正式に商業運転を始めました。これは、中国が第3世代原子炉において世界先端の技術力を有することを意味します。
中国核工業集団有限公司(CNNC)と中国広核集団有限公司(CGN)が共同開発した「華龍1号」は、中国がこの分野で30余年にわたっての科学研究、設計、製造、建設及び運行の経験を元に、完全に独自の知的財産権を有する第3世代原子炉です。1基あたりの設備容量は116万キロワットで、年間発電量は約100億キロワットアワーです。
世界初の「華龍1号」原子炉は2015年5月に着工され、5300社余りの企業からのスタッフ約20万人が研究開発と製造に関わってきました。炉心設計、燃料技術、安全技術などの面で重要な技術的突破を成し遂げており、コア設備の全面的な国産化が実現できました。
「華龍1号」は現在、量産化の段階に入っており、海外初の納入となるパキスタンカラチ原子力発電所や、福建省漳州1期、海南省昌江2期原子力発電所などのプロジェクトはいずれも「華龍1号」を採用しており、世界市場での普及に向け貴重な経験を積んでいます。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月31日