2月17日、四川省成都市の火鍋料理店で、消費者がオンライン注文した出前用の火鍋を受け取る配達員(写真=新華社提供)
例年と異なる2021年の春節(旧正月、今年は2月12日)連休には、これまでにない商機が訪れた。「オンライン年越し用品節」では2月10日までにネット小売額が7000億元を超えた。また、オンライン飲食小売額は昨年の春節連休に比べて50%近く増加した。さらに春節期間中、全国の映画興行収入は70億元を突破した。今年の春節連休に消費業態の変化がもたらした市場の盛り上がりは、中国の非常に大きな消費の潜在力を示している。
現在、中国の消費ニーズは質的向上、モデルチェンジ、イノベーションなどの新たな傾向、新たな特徴をますます呈しており、新たな消費業態が絶えず現れ、大きく発展し、新たな経済の成長分野を生み出しているのみならず、人々の生活を便利にした。例えば春節期間中、非接触取引や年越し用品のオンライン購入、「クラウド年越し」などの消費方式は新たな潮流となった。
消費業態の変化の背景には力強い基礎となるサポートがある。「2021年全国オンライン年越し用品節」のように一見単なるオンラインショッピングであっても、消費品の生産や物流・配送、新型コロナウイルス感染症の予防・抑制や消費品業種とインターネットなど次世代情報技術が融合したイノベーション、ひいては人員・物資の配置など、多くの要素が関連している。また、中国はこれらの面で発展の優位性を絶えず蓄積している。
中国の消費市場の発展にはまだ幾つかの弱点が存在し、消費の潜在力を発揮する上でなおもシステム・メカニズム上の制約に直面しており、とりわけ新たな消費成長における潜在力の発揮は不充分であり、有効供給およびミドル・ハイエンドの供給はいまだに立ち遅れており、インフラやサービスではまだ幾分弱い部分があると見るべきだ。
そのため、新たな消費喚起の加速および消費におけるイノベーションの促進とサプライサイドの構造改革の深化を有機的に結び付け、新たな供給・産業システムの速やかな形成の促進に尽力し、消費産業構造のモデルチェンジ・アップグレードを促すだけでなく、消費インフラの完備を加速させ、さまざまな新技術、新製品、新サービス、新業態、新発展モデルを促進するだけでなく、供給の質的向上を加速させ、商品・サービス供給がロー・ミドルエンドからミドル・ハイエンドに向かっていくよう後押しする必要がある。
「北京週報日本語版」2021年2月22日