第14次五カ年計画(2021−25年)綱要草案が現在、第13期全人代第4回会議で審議されている。国務院新聞弁公室が8日開いた記者会見において、国家発展改革委員会(発改委)の責任者が綱要草案について詳細に解説した。
4つの面から「共同の富裕」を理解
綱要草案は「全人民の共同の富裕に向け確かな一歩を踏み出す」「より積極的かつ有為に共同の富裕を促進する」という要求を掲げた。それでは「共同の富裕」とはいかに理解すべきだろうか。国家発改委の胡祖才副主任はこれについて、少なくとも次の4つの面から全体的に把握する必要があると述べた。
(一)共同の富裕は「全人民の共同の富裕」だ。一部の人や一部地域の富裕ではなく、全人民の共同の富裕だ。全人民が発展の成果を共有し、幸福で美しい生活を送ることだ。
(二)共同の富裕は「全面的な富裕」だ。つまり物的な富裕、精神的な富裕、さらには住みやすく仕事に適した環境、社会の調和と和睦、公共サービスの普及のことだ。人々の全面的な発展と社会文明の進歩を実現する。
(三)共同の富裕は「共同の富裕の共同建設」だ。共同の富裕を実現するためには全人民の勤労と相互支援が必要だ。誰もが参加し、誰もが力を尽くし、誰もが享受し、共に美しい故郷を建設し、共に美しい生活を享受する。
(四)共同の富裕は「漸次的な共同の富裕」だ。全人民の共同の富裕の促進は長期的で苦しい任務であり、漸次的に推進するプロセスだ。法則を守り積極的に行動し、かつ実情から離れてはならず堅実に取り組み、粘り強く続ける。現代化を実現する中で絶えず、徐々にこの問題を解消する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月9日