中国電子情報産業発展研究院は22日、「2020年中国家電市場報告書」を発表した。昨年の中国家電市場の売上高は8333億元で、ECルートの家電売上高への寄与度が初めて50%を上回った。
報告書によると、中国家電市場の売上高は感染症の影響を受け、昨年第1四半期に35.8%減と大幅に減少した。その後徐々に好転し、第4四半期には年間最大の2941億元にのぼった。家電市場の昨年通年の売上高は前年比6.5%減の8333億元。
コロナ禍の中、ネット通販が家電消費に対して非常に重要な力を発揮した。報告書によると、ネット通販の家電市場売上高全体に占める割合は、2019年の41.17%から50.4%に上昇し初めて50%を上回り、オフラインの家電小売チャネルとほぼ同等になった。
報告書によると、昨年の家電市場では大型・超高画質・AIをうたう4K・8Kスマートテレビ、大容量・健康消毒・合理的保存をうたうハイエンド冷蔵庫、大容量・健康洗濯・乾燥などの機能をうたうハイエンド洗濯機などが多くの消費者から認められ、受け入れられた。そのため家電製品の平均価格が上がった。
報告書のデータによると、京東プラットフォームにおける1万元以上のテレビの売上と販売台数は昨年、いずれも70%以上増えた。2万元以上の冷蔵庫の販売台数は126%増、売上は132%増。乾燥機は洗濯機市場の最大のブラックホースになり、売上の増加率が87.4%にのぼった。2級・3級都市の増加が特に顕著で、増加率は前者が112.6%、後者が124.3%にのぼった。 報告書は、家電市場は今年下げ止まりし、さまざまなメリットにより市場規模が2019年の水準に戻ると予想した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月23日