2、中長期的な要因としては、中国の経済政策は安定しており、成長ポテンシャルも極めて高いため、外国人投資家が中国の今後の成長に強い自信を持っており、対中投資を着実に増やし続けていることが挙げられる。
ここ数年、中国の発展を取り巻く外部環境は複雑かつ厳しいものとなり、海外からの投資誘致をめぐる国際競争はさらに激化しているものの、中国の全体的な優位性に変わりはない。特に中国の経済はおおむね安定しながら成長しており、国内市場の巨大な潜在力は徐々に顕在化しつつある。
UNCTADが発表した近年の世界各国のFDI統計を見ると、中国は2016年に1390億ドル、2020年に1630億ドルのFDIを受け入れており、大幅な変動もなく安定した増加基調で推移していることが分かる。
このことは、中国市場への投資に対する外国人投資家の自信が強まっており、海外からの投資を呼び込む上で中国の競争力の向上が続いていることを示している。中国にある海外の商工会議所を対象にした調査からも、外国人投資家にとって中国は依然として重要な投資先であることが分かる。
3、中国が対外開放に向けた歩みを止めたことがない点だ。中国は近年、市場参入への規制緩和や開放拡大、ビジネス環境の最適化を続けている。ボアオ・アジアフォーラムの2021年年次総会の出席者からは、中国のビジネス環境は引き続き改善され、最適化が進んでおり、中国市場に強い自信を持っていると称賛する声が多く聞かれた。今後、さらなる拡大開放に向けた取り組みが進めば、外国人投資家から見ても中国の魅力度はますます高まり、巨大市場の優位性がこれまで以上に顕在化するようになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月15日