中国北西部の寧夏ホイ族自治区では、貧困地域におけるジャガイモ栽培が普及し、農家の所得増加につながっています。
寧夏ホイ族自治区にある西吉県は、区内で一番最後に貧困から抜け出した県として知られています。
西吉県ではここ数年、優良品種の種苗を農家に提供し、育種、病虫害対策などの技術面のサポートを提供するモデル地区を設置することで、人々の作付け意欲を高め、ジャガイモの品質向上に努めてきました。この一連の取り組みの成果が実り、近年、西吉県のジャガイモの作付面積は安定的に5万ヘクタールを保っています。
ジャガイモの販路拡大を担当する県の責任者の話では、現在、ジャガイモの市場価格は1キロ当たり約1元(約15円)で、面積1ムー(約0.067ヘクタール)あたりの生産高は2000キロに上るため、1ムーあたりの売上は2000元(約3万円)に達し、現地で栽培される作物の中では見返りが最も大きい品種となっています。
「中国国際放送局日本語版」2021年5月16日