国家統計局が6月27日に発表したデータによると、今年1~5月の全国の一定規模以上工業企業の利益は34247.4億元で前年同期比83.4%増加、2019年1~5月より48.0%増加し、2年の平均伸び率は21.7%となった。
統計によると、1~5月、41種の工業分類のうち39種で利益総額が前年同期比で増加した。国家統計局工業司ハイレベル統計師の朱虹氏は、防疫と経済・社会発展の持続的な好調に伴い、市場ニーズが安定して回復し、工業企業の経営状況が改善され、利益が安定して増加したと分析した。
5月を見ると、一定規模以上工業企業の利益は前年同期比36.4%増加、2019年同時期より44.6%増加し、2年の平均伸び率は20.2%だった。
朱虹氏は、「5月、70%の業種で利益が前年同期比で増加し、80%の業種で2019年同時期を上回った」と話した。うち、原材料製造業の利益は急増を維持し、医薬など消費材製造業の利益の増加が目立った。
一方、市場ニーズの回復、大口商品の価格上昇などから受益し、5月にブラックメタル、非鉄金属製錬と圧延加工業、化学原料と化学製品製造業、石油石炭およびほかの燃料加工業の利益は大幅に増加し、4業種の合計は一定規模以上工業企業の利益の2年の平均伸び率を8.3%押し上げた。
また、新型コロナウイルスワクチンや検査など防疫物資ニーズが旺盛となり、医薬製造業の利益は急増を維持し、5月の利益は前年同期比85.7%増加し、2年の平均伸び率は50.9%となり、4月よりそれぞれ23.6%と12.5%上昇した。
全体を見ると、5月の工業企業の利益は安定した回復を維持したが、企業の利益のアンバランスが目立ち、回復の基礎はまだ固まっていない。朱虹氏によると、次の段階で改革革新を推進し、市場主体の活力を刺激し、企業の困難の解決を支援し、大口商品価格による需給基本面の回復を牽引し、工業経済の安定した回復を後押しする必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月4日