10年で約10倍増。これはボストン・コンサルティング・グループによる世界ロボット市場の成長予想だ。

　同社は最新の研究報告書の中で、世界のロボット市場の規模が今年、約250億ドルにのぼると評価した。報告書はまた、この規模が2030年に1600−2600億ドルに達すると予想した。

　家庭内で小さな掃除ロボットを使用する人が増え、道案内するロボットを導入する店が増えている。かつてはSF小説やSF映画にしか登場しなかったロボットが、徐々に人々の現実の生活に浸透している。

　国際標準化機構はロボットの定義を、「一定の自主行動能力を持ち、その環境内で運動し予定の任務を遂行できる、プログラミング可能な設備」としている。

　国際ロボット連盟はロボットを産業用ロボットとサービスロボットに分けている。うち前者は生産プロセス及び環境で用いられるロボット、後者は製造業以外で用いられ人類にサービスを提供する各種ロボットのことだ。

　19年だけでも、世界で新たに36万5000台の産業用ロボットが追加された。アジアの設置台数は世界全体の3分の2を占めた。