最後に、トランプ氏が2017年に実施した減税政策、彼と現任のバイデン氏が実施した数回の財政刺激計画は需要を押し上げ、価格はさらなる上昇圧力に直面した。民主党を支持する経済学者を含む多くの経済学者は、米国の生産高不足の大体の規模を考慮し、バイデン氏の1兆9000億ドル防疫救済計画の規模は必要額を大幅に上回っていると見ている。
米国のインフレ上昇は国際社会にどう影響するのか。我々は以下のリスクを認識する必要がある。FRBのインフレ率予想を3.4%と示すが、同機関は突然、大幅な金融引き締めを実施する可能性がある。
歴史的経験から見ると、米国が大幅に利上げすれば、2種類の国が深刻な金融・経済危機に陥る可能性がある。1つは外国の銀行から借金していた国、または国際債券市場で借金し、外貨債務で本国に投資または消費融資していた国。
もう1つは固定為替相場制だが通貨価値が高く評価されている国。通貨取り付け現象や為替レート危機が発生すれば、これらの国は持ちこたえることができない。
したがって、FRBが大幅な金融引き締めを実施すれば、2~5年内に中南米、アフリカ、アジアで一連の債務・金融危機が勃発することが予想される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月17日