中国国家統計局の発表によると、2021年上半期の中国国内総生産（GDP）は53兆2167億元で、前年同期比12.7％増加した。 四半期別では、第1四半期が前年同期比18.3％増、2年平均では5％増。第2四半期が同7.9％増、2年平均では5.5％増となった。

　これは、中国経済の2021年「中間成績」であると同時に「第14次五カ年計画」で最初の中間決算報告であり、世界の注目を集めている。新型コロナ感染症が世界で蔓延し、世界経済の回復が厳しい試練に晒されるなか、中国の最新経済統計は世界から賞賛される希望の光となっている。

　「中国は昨年、コロナ禍の都市封鎖から最初に抜け出した経済大国であり、危機の影響と弱い回復への対応に苦慮している他の経済国から高い関心が寄せられている」。英フィナンシャル・タイムズが伝えたように、中国国家統計局が発表した一連の経済統計は多くの海外メディアから注目を集めた。中国は世界を失望させていない。

　共同通信は、「中国国家統計局が15日発表した2021年4～6月期の国内総生産（GDP）は、実質で前年同期比7.9％増と、5四半期連続のプラス成長を実現、新型コロナウイルス流行による打撃から着実に回復しつつあることが明らかになった」と報じた。昨年2月に新規感染者数がピークアウトしてから、「世界の工場」と呼ばれる中国では経済V字回復の兆しが見られ、企業活動が活発化し小売売上高も回復しているとした。

　ブルームバーグは、「6月に社会消費財小売総額が回復し製造業投資が増加したことで楽観的なムードが広がった」とし、「中国経済はV字回復（消費需要ではなく輸出急増や不動産市場が後押し）を経てバランスのとれた成長に向かう」と指摘した。