中国の新エネ車向け関連施設は年々整備が進んでいる。今年4月時点で充電ステーションが6万5千カ所、車載バッテリーの交換ステーションが644台、各種充電器が187台、全国176都市に設置され、5万キロを超える高速道路の急速充電ネットワークが構築されている。
中国国有送電最大手の国家電網は充電インフラへの投資を続けており、累計で274億元を投じ、「縦10本、横10本、環状2本」の高速道路の急速充電ネットワークを構築。公共充電ネットワークは地方の農村部にまで普及し、公共・高速・郷鎮など保障型充電施設12万8千カ所が建設された。
これについて工業情報化部は、新エネ車の品質管理をさらに強化し、自動車の電動化とスマートネットワーク技術などの統合を一段と促進すると説明。充電や駐車などのさまざまなサービスを拡充し、公共交通機関の電動化水準を引き上げ、サプライチェーンの整備を進め、新エネ車の質の高い発展を促進する考えを示した。
中国汽車工業協会によると、中国の新エネ車の普及率は今年初めの5.4%から今年上半期には9.4%に増加し、うち6月単月は12%を超えた。「新エネ車の普及率が高まるにつれ、自動車市場は大きな変化を遂げるだろう。グリーンエネルギーの利用率が大幅に向上し、充電・交換インフラの設置が整備が大幅に進み、充電設備のスマート化が普及するほか、新エネ車関連の支援政策や規制、標準システムは、より完全で健全なものになる」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月7日