今年に入り、中国のマクロ政策の周期を跨ぐ調節能力の強化が続き、積極的な財政政策、穏健な金融政策が共に力を注いでいる。中国経済の高品質発展、民生の持続的な改善に向け良好な制度環境を構築している。

　経済の持続的かつ安定的な回復、安定しつつ好転のけん引を受け、全国の一般公共予算收入は今年上半期に11兆元を突破し、支出が12兆元を上回った。民生改善に力強い財力のサポートを提供した。教育、社会保障及び雇用、衛生・健康の支出はいずれも1兆元以上。湖南常徳鼎城区同楽村で年初に新設された「雇用スーパー」は募集情報を随時更新し、村人の職探しの新たなルートを切り開いた。

　第14次五カ年計画（2021-25年）の初年度、積極的な財政政策の機能が大幅に強化されている。6月末現在の2兆8000億元の財政直達資金のうち、すでに2兆5000億元が資金使用先に分配されている。その7割以上が養老、義務教育、基本医療、基本住宅などの民生分野に使用される。国家重大戦略及び重点分野に向け、すでに1兆144億元の地方政府特別債券が新規発行されている。

　積極的な財政政策が質と効果を高め、穏健な金融政策が正確に力を注ぎ、十分で合理的な流動性を維持している。7月中に全面的な預金準備率の引き下げが行われ、1兆元の長期資金を供給した。金融サポートの重点を小企業・零細企業及び個人事業主に置き、上半期には前年同期比29.2％増の3830万の小企業・零細企業経営主体が小企業・零細企業向けインクルーシプ貸付を受けた。

　今年通年の新規減税・費用削減規模は7000億元を上回る見通しだ。マクロレバレッジ比率がほぼ安定し、市場の活力を効果的に引き出した。第14次五カ年計画を見据え、マクロ政策は連続性・安定性・持続可能性を維持しており、中国経済の高品質発展、民生の持続的な改善に向け良好な精度環境を構築している。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年8月8日