中国農業農村部の最新統計によると、今年上半期の第一次産業の固定資産投資額は6564億元、前年同期比21.3%増、二年平均13.2%増で、成長率は2020年と2019年の同時期をそれぞれ17.5ポイント、21.9ポイント上回り、第二次産業と第三次産業の投資額の成長率も大幅に上回った。また、農村の消費は順調に回復し、農村消費財小売売上高は2兆7807億元で、前年同期比21.4%増、2年平均4%増となった。
「農村の内需潜在力が解放され続け、経済成長をけん引する作用も強まっている」。農業農村部総農芸師、発展計画司司長の曾衍徳氏は、農業・農村が巨大な資源と市場を抱え、投資の「ブルーオーシャン」であることを十分に示したと説明している。
具体的に見ると、年初の豚価格上昇に伴い、畜産業への投資は前年同期比67.3%増と大きく伸び、成長率が16カ月連続で他産業を上回った。また、東北地区の投資は前年同期比42%増と高水準で、成長率は東部、中部、西部に比べてそれぞれ43ポイント、13.4ポイント、4.6ポイント上回った。民間投資の主導が大きく、第一次産業投資の約70%を占め、上半期の民間資本投資規模は前年同期比26%増と、全国第一次産業投資の成長率を4.7ポイント上回った。同時に金融機関も農業・農村地域を投資対象として積極的な投資を行った結果、上半期の全国農業関連融資残高は前年同期比10.1%増の41兆6600億元となった。
全体的に農業・農村への投資状況は良好だが、全面的な農村振興の推進や農業・農村の近代化というニーズに比べ、投資強度はまだ足りていない。
「農業・農村経済の発展には安定した財政投資メカニズムを構築しなければならない。社会資本や融資者の誘致も必要だ」。曾衍徳氏は、次のステップとして農業農村部が関連部門との連携を強化し、複数の措置を講じて農業・農村への効果的な投資を継続的に拡大する方針を明らかにした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月8日