雇用だけでなく、複数の統計によると、米国の経済成長は感染症の影響で大きく減速している。情報サービスのIHS Markitが9月3日に発表したデータによると、米国の8月の購買担当者指数(PMI)は55.4で、7月の59.9を下回り、民間部門の生産高の伸びは今年最低の水準となった。同社チーフ・ビジネスエコノミストのクリス・ウィリアムソン氏は8月に米サービス業の成長が大きく減速したことについて、サービス業と製造業の需要が大幅に減退し、雇用と供給に支障が出たと分析している。
昨年3月以降、米国は5兆ドルを超える景気刺激策を講じた上、FRBも「無制限」の量的緩和策を実施。しかし、8月の経済統計を見ると、前例のない超緩和策によって米国は感染症から抜け出せず、経済成長の回復もできていないことが明らかとなった。9月に入って米当局は景気刺激策の期限到来や債務不履行のリスク上昇といった難問に直面しており、有効な政策手段が足りない中、米国経済がどのように回復するかは神のみぞ知ることとなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月12日