国家税務総局広東省税務局が10日に明らかにしたところによると、中国で初めて大陸部の外での人民元による税還付が9日に同局の珠海市横琴新区税務局と中国人民銀行(中央銀行)珠海市センター支店によって行われ、澳門(マカオ)地区の居住者の馮さんがこの日、国庫から返還された還付金120元(約2047円)を受け取った。これにより越境税還付の迅速な処理、納税者の越境口座への資金の直接送金が実現した。中国新聞社が伝えた。
馮さんは、「今回の還付金の流れをまとめるなら『便利』の2文字に尽きる。税還付の申請がネットでできるし、わからないことがあればビデオ画面で税務局の人に問い合わせることもできる。返還された税金は自分のマカオにある銀行口座に直接振り込まれるので、大陸部で口座を作る必要もない」と感想を述べた。馮さんは先月末、越境人民元銀聯電子納税方式を通じて印紙税120元を納めた。その後取引契約がキャンセルになり、大陸部の外から税還付の申請を行う必要に迫られたという。
広東省税務局の説明では、人民元による越境税還付は同局が中国人民銀行広州支店と連携し、マカオなど大陸部以外の非居住者の納税者に便宜を提供するために打ち出したもので、まず横琴エリアで国庫からの税還付を行うことにした。納税者は大陸部外で電子税務局のサイトまたはV-Taxオンラインセルフ納税手続きプラットフォームを通じて還付を申請することができ、税務部門は審査後に税金還付通知書を発行し、これを国庫に送付して還付手続きを行い、国庫からの還付金を大陸部内の商業銀行を経由して納税者が指定する大陸部外の口座に振り込む。こうして納税者は還付金を受け取ることができる。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年9月12日