中国のR&D費、昨年は2兆4000億元を突破

中国のR&D費、昨年は2兆4000億元を突破。

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発信時間:2021-09-23 15:08:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国家統計局、科学技術部、財政部がこのほど発表した「2020年全国科技経費投入統計公報」によると、全国の研究開発(R&D)費は前年比2249億5000万元増(10.2%増)の2兆4393億1000万元で、第13次五カ年計画期間(2016−20年)以降の2桁以上の伸び率を維持した。しかし新型コロナウイルスなどの影響を受け、伸び率が前年より2.3ポイント低下した。


 国家統計局社科文司の統計担当者の張啓龍氏は、「R&D費の伸び率が原価のGDP成長率を7.2ポイント上回るため、R&D投入強度(対GDP比)は前年比0.16ポイント増の2.40%にのぼり、伸び率が11年ぶりの高水準になった」と説明した。


 海外と比較すると、中国のR&D費は安定しつつ前進の流れを示している。まず、総量が安定増している。中国の昨年のR&D費はおよそ米国の54%、日本の2.1倍で、世界2位をキープした。中国のR&D費は2016−19年に年平均で2000億元超増加し、G7全体の年平均の増加分の約6割となった。次に、伸び率で世界をリードしている。中国の2016−19年のR&D費年平均増加率は11.8%で、米国(7.3%)や日本(0.7%)などの科学技術強国を大幅に上回った。それから、強度が上がっている。世界の主要経済体のうち、中国のR&D投入強度は2016年の世界16位から12位に浮上し、OECD諸国の平均水準に近づいた。


 張氏は、「高等学校及び政府部門所属研究機関は、中国の基礎研究活動の2大実施主体だ。感染症の影響を受け、学校再開と営業再開がやや遅れ、一部の科学研究活動の正常な展開に一定の影響が出た。昨年の高等学校の基礎研究費は724億8000万元で、政府部門所属研究機関は573億9000万元だった。全国の基礎研究費の増加に対する両者の寄与度は、前年の89.6%から50.4%に低下したが、これは基礎研究の伸び率の低下の主因だ」と述べた。


 活動の主体別に見ると、企業のけん引力がさらに強化された。昨年の企業のR&D費は前年比10.4%増の1兆8673億8000万元で、全国のR%D費に占める割合は0.2ポイント増の76.6%、全国の増加に対する寄与度は9.4ポイント増の77.9%だった。うち一定規模以上の工業企業のR&D費は9.3%増の1兆5271億3000万元で、投入強度(対売上比)は0.09ポイント増の1.41%。重点分野のR&D費投入強度が安定的に上昇し、基幹中核技術の難関攻略及び産業の基礎能力の向上に向け条件を整えた。


 産業部門別に見ると、ハイテク製造業のR&D費は4649億1000万元で、投入強度は前年比0.26ポイント増の2.67%。設備製造業のR&D費は9130億3000万元で、投入強度は0.15ポイント増の2.22%。


 地域別に見ると、中西部地区のR&D費の伸び率が高かった。昨年の東部地区のR&D費は前年比9.2%増の1兆6517億3000万元、中部地区は12.0%増の4662億9000万元、西部地区は12.4%増の3212億9000万元。中西部地区の伸び率が6年連続で東部地区を上回り、差を縮めている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月23日



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