中国が提唱した「一帯一路」共同建設はこの8年間で、沿線国・地域の経済発展や民生改善において大きな成果を上げ、その価値と意義を世界に証明してきた。
古代シルクロードの両端に位置するイタリアと中国は、どちらも長い歴史を持つ古代文明の国として両国民に古くからの友誼があるため、「一帯一路」共同建設で協力するのは必然的なことだった。
新型コロナウイルスの感染症流行はイタリアの経済と社会に深刻な影響を及ぼした。中国は2020年3月、イタリアへ医療専門家チームを3回にわたり派遣し、ローマ、ミラノ、ベルガモなど複数の都市で感染症対策の経験を共有することで感染症対策の世界的な協力モデルを確立。イタリアの感染症対策を支援することは、中国が他国と一緒に地球規模の試練を解決するという意志と決意を明確に示している。
「一帯一路」共同建設は感染症対策において重要な役割を果たている。中国は沿線国に大量の防疫物資を提供すると共に多くの国へ医療専門家チームを派遣し、「一帯一路」はその名にたがわぬ健康シルクロードとなった。G7の中で初めて中国と「一帯一路」共同建設の推進に関する覚書を締結したイタリアは、公衆衛生の分野で中国と協力し、共同で健康シルクロードをつくっている。
中国は人類運命共同体の構築を積極的に進めている。中国政府は2017年1月18日、「一帯一路」沿線国の健康・衛生水準の向上を目指し、世界保健機関(WHO)と「一帯一路」の衛生分野協力に関する覚書を交わした。これには沿線国の衛生システム・政策や衛生分野の国際基準とルールに関する協議およびコミュニケーションの強化、重点感染症の予防・抑制、人材育成などに関する衛生・医療協力が含まれ、沿線国の国民に恩恵をもたらしている。