中国国債は29日、正式に世界国債インデックス(WGBI)に組み入れられた。段階的組み入れ期間は36カ月。中国国債のウエートは最終的に5.25%に達する見込みだ。
Windのデータによると、昨年10月28日現在の中国債券市場の規模は126兆元にのぼっている。また中央結算公司のデータによると、9月末時点の域外機関による債券委託管理額は3兆4941億元にのぼっている
世界3大主流債券指数に組み入れ
FTSEラッセルは昨年9月25日、中国国債をWGBIに組み入れると発表した。中国人民銀行副総裁、国家外貨管理局局長の潘功勝氏は当時、「これは海外投資家の中国経済の長期的かつ健全な発展、金融の持続的な開放拡大に対する自信を十分に反映した」と述べた。
中国国債はすでにブルームバーグ・グローバル総合インデックス、JPモルガン新興国債券指数に組み入れられている。これにWGBIを加えると、中国国債はすでに世界3大主流債券指数に組み入れられている。
債券市場に持続的に資金を注入
川財証券チーフエコノミスト、研究所所長の陳霹氏は「証券日報」に、「WGBIはFTSEラッセルによる資金量が最大の旗艦指数であり、世界の国債指数の基準でもある。中国国債のWGBIへの組み入れは、中国債券市場のインフラなどがすでにグローバル化の基準を満たしており、世界の債券資金の中国債券市場へのさらなる進出を促し、中国債券市場に持続的な資金流入をもたらすことを意味する」と述べた。
東方金誠研究発展部は「証券日報」の取材に対して、「資金流入を促すほか、WGBIへの組み入れにより多くの海外機関投資家が中国債券市場に進出する。これは多元的な投資家構造の構築、市場の流動性の向上、国内債券市場の関連ルールのさらなる整備を促す。同時に人民元建て債券の魅力を上げ、人民元の国際金融取引機能をさらに強化し、人民元の国際準備通貨としての地位を固める。これは人民元国際化の促進に対して積極的な意義を持つ」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月29日