フェイスケアセット、携帯電話、カジュアルなボトムス、掃除ロボット――「ダブル11」のイベント期間中、中国製品が国内の消費者から注目を浴びている。越境ECの波に乗る中国製品は、海外進出後に外国人消費者の「人気者」になっている。
「中国製品はコスパが良く、デザインも優れている。多くの新製品は使いやすい」SNSで500万人以上のフォロワー持つ外国人(ハンドルネームは「曹操」)は最近、中国の頭皮洗浄クリームを購入した。彼はさらにSNSアカウントを通じ、国内外のファンに中国製品を頻繁に紹介している。
杭州漁猟科技有限公司の責任者である時洪祥氏は、2012年より越境EC事業を開始し、釣り糸、餌、ロッドなどの釣り用具を販売している。中国製品が外国の消費者から好評を博している理由について、「店の種類がより多元的で、ブランド意識が高まり、製品の革新のペースが上がっている。これらは中国製品が海外市場で認められる一助となっている」との見方を示した。
時氏は今年のダブル11の前半戦で、速売通の外国人消費者のアクセス数、カート内の商品数が急増しているのを確認した。「今やダブル11は外国人消費者のネット通販イベントになっている。過去2年の感染症の影響、越境ネット通販の利便性の向上により、事業規模が拡大を続けている。当社の昨年の年間売上は1000万ドルを超えた」
さらにダブル11は外国人がクリスマスプレゼントを買いだめするシーズンになっている。アリババグループの統計によると、11月1−3日の外国人消費者向けのクリスマスツリーとクリスマスプレゼントの販売量が前年同期比51.91%増となった。
杭州税関の職員である金涵氏は、「現在の輸出状況を見ると、ダブル11の予約販売期間中に海外の消費者の間で最も人気が高かったのは、衣料品、アクセサリー、小型家電などだ」と述べた。
中国製品の海外進出には、物流企業の持続的な海外進出及び建設が不可欠だ。中国ブランドと中国製品はそれによって海外の消費者に絶えず直接届けられる。
多くの国内企業が持続的に世界物流インフラの整備を拡大している。順豊国際は中国から出発しアメリカ大陸・欧州・南アジア・東南アジアなどに到着する30本の国際航空貨物路線を開通した。物流プラットフォームの菜鳥はこのほど、ベルギー・リエージュeHub(スマート物流ハブ)を稼働させ、輸出入双方向にサービスを提供している。百世はすでに米国、日本、英国、フランスなどの11カ国で事業展開している。
今年の越境ECは強い勢いを見せている。税関総署の統計によると、今年上半期の越境EC貿易額は前年同期比28.6%増の8867億元で、うち輸出額は44.1%増の6036億元。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月10日