中国汽車工業協会が10日発表したデータによると、10月の自動車販売台数は233万台を突破し、前年同月比の下げ幅が前月より約10ポイント減少した。うち新エネ車が好調で、生産・販売台数が再び記録を塗り替え、前年同月比でいずれも130%増となった。中国汽車工業協会の許海東副チーフエンジニアは、「新エネ車は今年、市場化のターニングポイントを迎える」と述べた。
市場の需要が依然として旺盛
中国汽車工業協会のデータによると、10月の自動車生産台数は前月比12.2%増、前年同月比8.8%減の233万台だった。販売台数は前月比12.8%増、前年同月比9.4%減の233万3000台。1−10月の生産台数は前年同期比5.4%増の2058万7000台、販売台数は前年同期比6.4%増の2097万台で、伸び率が1−9月より小幅低下した。
中国汽車工業協会の陳士華副秘書長は、「10月は半導体供給状況が9月よりやや落ち着いた。国慶節の長期連休により営業日が相対的に減少したが、自動車生産・販売は回復を維持し、全体的な状況には好転の兆しがある」と分析した。
新エネ車が急成長
許氏は、今年は新エネ車が政策駆動型から市場駆動型に変わる歴史的なターニングポイントになると述べた。
中国の新エネ車の市場普及率は現在、過去最高の16%にのぼっている。新エネ車のけん引を受け、中国の自動車輸出も記録を再更新した。中国の10月の自動車輸出台数は前年同月比110%増の23万台。
これについて許氏は、「海外には市場の需要があり、かつ中国製品も海外ブランドと競争できる。新エネ車の輸出により中国車のブランドを樹立する。新エネ車の輸出は来年、高成長の流れを維持するだろう」と分析した。
国産ブランドが好調
中国ブランド乗用車の市場シェアが10月に再び伸びたことに注意が必要だ。中国ブランド乗用車の10月の販売台数は前年同月比9.2%増の95万2000台で、市場シェアは6.2ポイント増の47.5%。