近年、「盲盒」(ブラインドボックス)などの「潮玩」(デザイナーズトイ・アートトイ)が中国市場で人気を博しており、若い消費者の需要が高まっている。このような巨大市場をめぐり、輸入博の出展者も戦略を調整し、新商品・新サービスが次々と登場している。製品のパッケージはより「人目を引く」ものに、ブースのプレゼントはより「洗練された」ものになっている。多くの出展者にとって、中国の大市場を開拓するには、「表面」と「内面」が同様に重要となる。
出展者は形態やカテゴリーの変化に加え、中国市場のニーズに合ったマーケティング手法を重視している。シリア輸入館の責任者である董晶岩氏は、「4年連続の出展を通じ、中国市場に対してより多くの認識を持つようになった」と語る。この会社は、シリアの伝統的手法で作られた石鹸やエッセンシャルオイルなどの製品を主に扱っている。同氏は「輸入博に出展してから、シリア輸入館の製品の知名度が向上し、優良代理店も意欲的にプロモーション活動を展開しているため、シリア輸入館は国内の物流機能を拡充し、消費者に迅速に納品できるようにした」と語る。
年末を控え、「ダブル11」など消費のハイシーズンが到来する。多くの出展企業が輸入博を通じて中国の消費者の好みを理解し、出展戦略を見直し、中国市場の扉を開く秘密の鍵を見つけている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月14日