RCEP発効 各地がチャンスを掴み開放協力を推進

RCEP発効 各地がチャンスを掴み開放協力を推進。1月1日のRCEP発効に伴い、貿易と発展の巨大なチャンスがもたらされ、各地はチャンスを逃さず、RCEP国家経済貿易協力を全面的に推し進めている…

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発信時間:2022-01-04 14:28:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 0時過ぎ、青島税関は青島海湾集団有限公司に全国初の『地域的な包括的経済連携協定』(RCEP)原産地証書を発行した。この証書により、第1陣で日本に輸出する2800トン超の塩化カルシウムの減税額は1万元に上る。同日、重慶市貿易促進会は日本に輸出する化学工業減量などの製品に重慶市初のRCEP原産地証書を発行した。これらの日本輸出商品の初年減税幅は0.4%となる。


 1月1日のRCEP発効に伴い、貿易と発展の巨大なチャンスがもたらされ、各地はチャンスを逃さず、RCEP国家経済貿易協力を全面的に推し進めている。

 

複数のメリット 地域協力の新たな原動力に


 RCEPは世界最大規模の自由貿易協定で、総人口、経済規模、貿易総額はいずれも世界の3分の1を占める。協定は減税、貿易利便化、サービス投資開放、知的財産権保護など広範囲に及び、域内の90%以上の貨物が関税ゼロになる。


 重慶市北碚区の神馳機電股フェン有限公司の貿易部門責任者の肖洪氏は、「当社は貿易において新たな減税の恩恵を受ける」と述べた。同社は小型エンジン、一般動力システム、その端末応用製品の研究開発、製造、販売を行い、RCEP地域の12カ国で直接・関節的に販売している。


 近年、重慶市とRCEP加盟国の貿易額は増加し続け、2016年の1270億元から2020年には2043億元に増加し、年平均伸び率は12.6%に達した。2021年1~10月の重慶・RCEP加盟国間の貿易額は1907億2000万元だった。RCEP加盟国が重慶市に投資・設立した企業は年平均で50社に達し、毎年の外資実質利用額は9億ドルを超えている。また、重慶市の対RCEP加盟国投資の割合も安定して上昇し、2016年の投資設立3%から2020年には5.8%に上昇した。


 RCEP発効日、青島市税務局は青島紡聯集団進出口有限公司の206万元の輸出税還付申請を受理した。これはRCEP発効後に青島市税務機関が受理した最初の輸出税還付申請であり、貿易企業に輸出税還付によるメリットをもたらした。


 ASEANは青島市の最大の貿易パートナーである。現時点で、青島市で投資するRCEP加盟国の企業は1万7000社に達し、2021年1~11月の青島・RCEP加盟国間の貿易額は2919億8000万元だった。


 広西商務庁の楊春庭庁長は、「RCEPは域内企業の経営コストを大幅に引き下げ、企業の域内サプライチェーン・バリューチェーン調整を促し、域内の商品・技術・サービス・資本の流動を合理化し、中国とASEAN諸国はより広範囲の地域経済一体化の新たな時代に邁進できる。ASEANとの開放協力の最前方と窓口として、広西とASEANを含むRCEP各加盟国の開放協力も大きな発展のチャンスを迎え、より多くの発展のメリットが引き出される」と述べた。


開放のチャンスを掴む 質の高い開放協力を推進


 商務部の任鴻斌副部長は先日開かれた国務院新聞弁公室の記者会見で、「RCEPの実施は中国の対外開放の新たな一里塚であり、中国と国内・国際双循環を結ぶ紐と架け橋になり、国内・国際の2つの市場、2種の資源をより密接に結びつける」と述べた。


 「一帯一路」と長江経済ベルトの連結地である重慶市は、RCEP加盟国との協力深化において地域的優位性に恵まれている。重慶市商務委員会の担当者によると、重慶市はRCEPのハイレベルのマッチングプラットフォームを構築し、RCEP経済貿易協力先行区を建設し、中国・シンガポール相互接続プロジェクト、市内6カ所の総合保税区のモデル・先行的作用の発揮に力を入れる。また、RCEPを繋ぐ国際物流ターミナルを構築し、RCEP加盟国の中国西部物流集配センターを建設し、航空分野と鉄道分野でのRCEP加盟国との連携を加速化し、RCEP加盟国の貿易集配能力を引き上げる。


 2021年12月30日、広西チワン族自治区はRCEP企業サービスセンターを設立した。楊春庭氏は、「広西はASEANの特徴的な越境産業チェーンの構築を加速化し、RCEPの減税優遇と原産地の累積規則を十分に利用し、ASEANとの密接な産業協力の好条件を生かし、RCEP加盟国との産業協力を強化する。電子情報、化学工業新材料、漢方材加工、自動車・新エネルギー車、ASEANの特産品加工などの分野の越境産業チェーン・サプライチェーンの形成を推し進める。産業チェーンの協同革新を強化し、海外貿易協力パークの上下流産業チェーンの連携を強化し、産業チェーンとサプライチェーンを整備する」と述べた。


 2020年12月1日、青島市は国際定期船港区を中心区としたRCEP青島経済貿易協力先行革新試験基地の建設を提案した。今回のRCEP発効後、青島市は上海協力機構モデル区や自由貿易試験区などを活用し、RCEP加盟国と国際貿易、水上輸送、現代金融、科学技術革新、現代海洋などの多分野での協力を引き続き深化させ、貿易が便利でサービスが開放され、投資が自由、監督管理が安全で効率化され、影響力のあるRCEP経済貿易協力モデル都市の構築を加速化する。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月4日

 

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