「中国経済は好調な輸出が推進力となり、過去10年で最高の成長を実現、経済回復のスピードは他の主要経済国を上回った」。 ロイターが報じたように、2021年の中国の経済動向は海外メディアを驚嘆させた。米CNNは、中国は「多くのエコノミストや中国政府の予想を上回る数字」で目標を超過達成したと報じた。
共同通信によると、中国国家統計局は2021年の中国国内総生産(GDP)成長率が前年比8.1%と過去10年で最大の伸びとなったと発表した。内外需が好調に推移し、成長率は2020年の2.2%から大きく上昇。新型コロナ感染症を効果的に抑え込んだアジア諸国の消費者と企業のマインドが持続的に回復していることが浮き彫りになった。「世界の工場」と呼ばれる中国の経済は、2020年2月末からV字回復の兆しが見え、2020年は主要経済国で唯一プラス成長を遂げた。2021年の成長率も政府目標の6%超を上回った。
海外メディアは、「中国経済は全体として力強い伸びを示しただけでなく、輸出入や工業生産など分野別の指標も大きく伸びた」と分析。英BBCによると、2021年の中国の経済成長をけん引する「三頭立ての馬車」のうち、輸出が経済成長の主な推進力となった。中国国家統計局によると、2021年の中国輸出入総額は39兆1千億元と前年比で21.4%増加、うち輸出は21兆7千億元と同21.2%増加した。ロイターは、「中国の2021年の貿易黒字は6764億3千万米ドルと、1950年の記録開始以来最高を更新し、2020年の5239億9千万米ドルを大きく上回った」と報じた。ドイチェ・ヴェレは、「中国の世界での貿易黒字が過去最高水準に躍進した」と伝えた。
「2022年の中国経済のパフォーマンスは、他の国々にも影響を与えるだろう。それらの国々は中国の生産能力と、中国が世界のサプライチェーンで中心となっていることに依存しているからだ」と、ウォールストリート・ジャーナルが報じた。海外メディアは、中国経済は持続可能な成長を維持し、世界経済の回復を大きく後押しすると予測する。