中国農業農村部はこのほど発表した「エコ農場建設推進の指導意見」で、2025年までに全国に国家級エコ農場1000カ所を建設し、さらに各省を指導して地方エコ農場1万カ所建設させることで、より安全で、生産の際に環境負担が少ない「緑色農産物」の供給を増やし続ける計画を明らかにしました。
農業の現代化を実現するには、効率的生産、安全な産品、資源節約、環境低減負荷などの発展の道を歩まねばならないとされています。そしてエコ農場の建設は、エコ農業技術、現代的な先進施設、グリーン・低炭素理念などを農業発展に導入する主要な実践です。エコ農場の建設を推進することは、国の食糧安全と重要農産物の有効な供給を保障するだけでなく、生態環境が受ける重圧を効果的に軽減することができ、優良品種の推進、品質の向上、ブランドの樹立と生産手段の標準化を推進する有効な手法と考えられています。
農業農村部はまた、「エコ農場は市場における当事者であり、農業生産経営活動の現実の実行者でもある。エコ農場の建設推進により、エコ農業技術を広め、生態系が受ける負担を補う政策を実行し、エコ循環農業を発展させることができる。エコ農場の建設は農村のエコ文明建設を強化し、農村振興を推進する上で重要な役割を果たす」との考えを示しました。
「中国国際放送局日本語版」2022年2月12日