中国では、今年に入ってから再生可能エネルギー(再エネ)市場の発展が急速に進み、グリーン成長に弾みがついている。春節(旧正月)が終わったばかりの今週、再エネ関連の大型事業やプラント建設が急ピッチで動き出した。
甘粛省酒泉市瓜州では、世界最大となる風力タービン64基が吊り上げられていた。内蒙古(内モンゴル)自治区シリンゴル盟では、160万キロワットの大型風力発電基地の建設が本格化している。年内の完成予定で、稼働を開始すれば北京市内にクリーン電力を50億キロワット時余り供給できる見込みだ。同自治区に広がるムウス砂漠では、単体としては国内最大となるスマート太陽光発電プロジェクトの建設が進められており、このほど第1陣となる3万キロワットの発電設備が設置された。雲南省の瀾滄江沿いにある大理や臨滄、普洱(プーアル)などでは、風力・太陽光・水力発電・蓄エネの相互補完基地の建設が本格的に加速している。
国家発展改革委員会と国家能源局はこのほど、共同で「エネルギーをグリーン・低炭素転換するためのシステムやメカニズム、政策措置の改善に関する意見」を発表。この中で、「第14次5カ年計画(2021~2025年)」期間中に、グリーン・低炭素エネルギーの発展を促進するための制度的な枠組みを概ね確立し、関連政策や基準、市場、監督システムの整備を加速する方針を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月20日