求人サイトの智聯招聘がこのほど発表した「2022年春期就職市場状況週間報告」によると、春の就職シーズンが訪れて、就職市場に徐々に活気がみなぎる中、注目ニュースや政策の改革が働く人々の職業選択に明らかに影響を及ぼしているという。中国新聞網が伝えた。
同報告は北京、上海、深セン、広州、武漢、広州など全国38都市で行われた調査研究に基づいて作成された。それによると、北京冬季五輪に牽引される形で、求職者の30.1%が「以前よりもスポーツ産業に注目するようになった」と答えた。ウインタースポーツ産業の人気の高まりを受けて、スポーツ用品の売り上げと製造、スポーツ施設の建設と運営、スポーツイベントやスポーツのトレーニングなど、スポーツに関連したサービスが急速に拡大し、新たな成長産業となり、より多くの人材がこの分野に流入している。
同報告によれば、働く人が最も期待を寄せるのは人工知能(AI)産業で、調査に回答した人の54.3%が「ここ数年の新興分野であるVR(仮想現実)やショート動画などにはより大きな発展の可能性がある」との見方を示した。新型コロナウイルス感染症がさまざまな分野やシーンでのAIの応用を加速させていることを背景に、この産業は政策の後押しを受けて、市場のポテンシャルの大きさ、人材不足の深刻化、賃金レベルの備わる高い競争力、AIや商用データ分析など新興技術のポジションの賃金上昇幅の大きさ、高賃金でありながら競争が激しくないことなどから、求人市場での人気が高い。このほかショート動画、ライブ配信、新エネルギー自動車、医療科学研究などの産業も発展の可能性が大きい分野と見なされている。
義務教育段階における学習塾や宿題の負担軽減、教員の待遇改善などの改革の方向性を受けて、回答者の81%が「教員という職業の魅力が高まった」と答えた。他の職業と比較すると、教員は休みが長い、仕事が安定しているなど目に見える優位性があり、仕事のやりがいがあり、社会的地位が高いことなども教員が持つ優位性だ。回答者の50%が「教員の待遇改善改革により末端の教員チームの安定が促進される」とし、36.5%が「優れた人材が教員の道を選択するようになる」とし、26.1%が「教員全体の賃金水準を引き上げることになる」とした。その一方で「改革と同時に教員の資質と能力を向上させ、科学的な賃金基準及び昇給制度を構築することも必要だ」と指摘した人は約30%に上った。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年3月4日