中国人民政治協商会議(全国政協)の朱定真委員は4日、「ダブルカーボン」目標の達成には社会全体の意識を高める必要があるとして、次のような認識を示した。
2030年までに炭素排出量をピークアウトさせ、2060年までにカーボンニュートラル(炭素中立)を実現するという「ダブルカーボン」目標の達成には、国家戦略の策定や地方政策の実施、産業の低炭素化を図るだけでなく、社会全体のダブルカーボンに関する科学技術に対する意識向上も必要だ。
地球規模での気候変動に直面する中、このダブルカーボンは、もはや単なる概念的な言葉ではなくなった。
ダブルカーボン戦略に関する科学技術的な知識を普及させることは、地球を救う実践的な戦いとなり、未来の地球と人類の生存に関わるものとなりつつある。
社会全体にダブルカーボンに関する科学的知識を社会全体に適切に浸透させ、低炭素化に関する科学的概念を正しく伝えることや、これに関する誤解を正すこと、ダブルカーボン政策が人類や社会全体にとって前向きな取り組みであることを十分に認識し、その科学的知識の普及活動をより広く、現実的に、かつ早急に行う必要がある。
省エネルギーと排出削減に関する科学的な概念や方法を社会全体に浸透させ、ダブルカーボンに対する社会全体の意識を高める。省エネ・排出削減意識を正しく定着させ、低炭素型の生産や暮らしを促進し、ダブルカーボン目標を早期に達成させて、低炭素志向を人々の心に根付かせる。低炭素化に向けた国家政策が社会全体のコンセンサスを得られるようにし、社会全体をダブルカーボン志向の行動に参加させる。こうしたことが、政協委員として取り組むべき課題だと考えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月13日