マクロ経済、不動産、中国株、プラットフォームエコノミー・・・市場の最大の関心事である一連の問題について、16日に開催された中国国務院金融安定成長委員会の専門部会で逐一回答が得られた。発展を最優先すること、経済建設を中心とすること、改革の深化と開放の拡大を堅持することが強調され、金融政策が積極的に対応していくことが明確に示された・・・これら政策面での支援のシグナルが市場の期待を安定させ、市場の懸念を効果的に緩和したとみられる。
中国の政策担当者が、当面の中国経済が直面している困難な状況を冷静かつ深く分析、判断して、中国経済がこれら難題を乗り越えることに十分な自信を持っていることがよく分かる。
過去数年の中国経済のパフォーマンスから、中国経済が強固なリスク管理能力と巨大な活力を備えていることが証明された。2020年、中国は感染症の流行下でも主要経済国の中、全世界で唯一プラス成長を成し遂げた。2021年には同様にGDP成長率8.1%という注目すべき成果を達成した。
現在、中国の景気回復は依然として着実に進んでいる。先日発表された最新のデータは、今年初めの2カ月の中国経済の回復が予想を上回ったことを示している。1月から2月、中国の社会消費財小売総額は前年同時期より6.7%成長し、ロイター通信が取材したエコノミストの事前の予想である3%を大きく上回った。昨年の中国経済の8.1%という成長率のうち、末端の消費支出の貢献度は5.3ポイントで、貢献率は65.4%に達し、まさに経済を引っ張るナンバーワンの力となっている。
他にも、今年これまでの2カ月は、中国は工業生産、投資、輸出入などの分野で、いずれも比較的高い成長を見せるとともに、雇用と物価の安定も維持されている。これは、中国の経済活動が安定かつ成長的な勢いを維持していることを示しており、まさに中国政府が今年の経済成長の見通しを5.5%前後というベースに設定した理由でもある。
市場はおしなべて、中国が引き続き安定成長を支援していく力が弱まることはなく、中国経済の回復の「ぬくもり」が全世界にも伝わっていくと期待している。(CRI論説員)
「中国国際放送局日本語版」2022年3月19日