国連食糧農業機関が今週公表した報告書は、「ロシア・ウクライナ危機は世界の食糧貿易に衝撃を与え、収穫予想を削減した」と示しました。一方、現在の中国の食糧市場は供給が十分で、国際農産物価格の変動による影響は限定的な状況です。
また、税関のデータによりますと、中国では、主穀物である小麦や水稲を基本的に輸入する必要がないということです。ウクライナから輸入されたトウモロコシの量は年間トウモロコシ総輸入量の29%、オオムギ総輸入量は26%を占めましたが、これらの輸入食糧のうち、かなりの部分が飼料として使われています。食用油では、ロシアとウクライナが中国のヒマワリ種子油の主な輸入元ですが、国内のヒマワリ種子油の消費割合は10%にも満たないため、影響は大きくないと見られています。
国家食糧・物資備蓄局の秦玉雲報道官は、「中国国内を見ると、食糧の在庫量は一貫して高い水準に達しており、コントロールできる物質が非常にしっかりしている。食糧市場のコントロールシステムが徐々に改善され、コントロールの方向性と精確性がさらに強化されている」と示しました。
「中国国際放送局日本語版」2022年3月21日