このほど、英紙「ガーディアン」は、米中央情報局(CIA)がアフガニスタンに設置した「ブラック刑務所」において、実習生が拷問を練習する「道具」として囚人が使われていたことが、米国機密解除文書で明らかになったと報じました。
英紙の報道を受け、外交部の趙立堅報道官は8日の定例記者会見で、「『ブラック刑務所』は、米国が法治と人権をむやみに踏みにじる典型的な特徴を示している。米国側は世界各地に広がる『ブラック刑務所』を直ちに取り締まり、自らの罪を徹底的に反省し、被害者に謝罪と賠償を行い、拷問を許可した者、行った者を裁判にかけるべきである」と述べました。
今年初め、米国ブラウン大学ワトソン国際公共問題研究所が発表した「戦争の代償」と題した研究報告によりますと、「9・11」米同時多発テロ事件以降、米国の海外にある「ブラック刑務所」は少なくとも54の国と地域に及び、イスラム教徒、女性、未成年者などを含む10万人以上が拘禁されました。グアンタナモ湾収容キャンプに容疑者を収容するために、米国の納税者は毎年、5億4000万ドルを支払わされているということです。
「中国国際放送局日本語版」2022年4月9日