世界経済フォーラム(WEF)のボルゲ・ブレンデ総裁はこのほど、スイスのジュネーブで新華社通信の独占インタビューに応じ、「中国は世界経済の成長に大きな貢献をしている。中国経済の安定した成長は世界経済の回復にとって重要な意義がある」との考えを示しました。
ブレンデ総裁は「中国は世界第2位の経済大国であり、中国で起きていることは当然ながら、世界の他の地域に大きな影響を及ぼすことになる」と述べました。
ブレンデ総裁は、「中国は過去半世紀の間に急速な発展を遂げた。8億人近くが貧困から脱却し、インフラ整備は著しい成果を遂げた。環境問題は大幅に改善された。ハイテク分野でも世界をリードする立場になった。中国経済の世界経済成長への貢献率は過去10年間にわたり、30%前後を維持してきた」と指摘しました。
ブレンデ総裁はまた、「新型コロナウイルス感染症の大流行という衝撃に直面し、中国の経済成長はいくつかの短期的な試練を抱えている。しかし中国政府は内需拡大や輸出依存の軽減、高付加価値産業の育成などの措置により経済成長を確保している」と述べ、「中国経済の中長期的な見通しについて楽観している」との見解を示しました。
ブレンデ総裁はさらに、各国は慎重な金融政策を実施し、保護貿易や近隣国を犠牲にする政策を避け、グローバルなバリューチェーンにおける協力を継続し、互恵とウィンウィンの方式で世界経済の回復を推進すべきだと呼びかけました。
「中国国際放送局日本語版」2022年5月22日