農村の活性化に向けた取り組みが一層強化される中、中国各地では産業振興や農村建設、農村統治が年々進み、農村の活性化は新たな局面に入っている。
産業振興が農村の発展促進につながる。福建省古田県では、シロキクラゲが収穫期を迎えている。地元では今年、点在する小さなきのこ栽培ハウスを規格化して改築し、ハウスの屋根にソーラーパネルを設置した。一元管理を行ったことで、シロキクラゲの収量や品質が向上し、村人の収入も増え、まさに一石二鳥だった。
科学技術が農村の産業を支える。河南濮陽県の近代的なハウスでは、育苗や植え付け、生産、包装を一体化し、毎日1万斤余り(1斤は500g)のトマトを全国に出荷しており、村人は玄関先で働き、お金を稼ぐことができるようになった。四川省の穀物や食用油の一大産地、達州市では、広大な耕作放棄地を科学的な手法で農地に改良。平坦な盆地には水稲、斜面にはトウモロコシや大豆、急斜面には落葉樹のチャンチン(香椿)をというように、その土地に応じた植え付けを行っている。また、近代的な農業パークも地元に建設し、栽培サイクルを促進して、チェーン全体を延伸している。
農村建設も着実に進める。湖南省長沙市春華山村では最近、ごみの片付けや池の清掃に力を入れている。この村では、より住みやすく美しい村にするために、村を36のブロックに分け、衛生管理などの仕事を分担させているほか、ごみの分別や道路の整備、文化壁の設置などの作業も村で取り組んでいる。
農村ガバナンスで成果が現れている。遼寧省盤錦市では、285の村党群サービスセンターの役割を担わせ、農村ガバナンスの効率性を向上させた。湖北宜都市では、「家庭文明誠信ファイル」を構築し、信頼性ポイント制度を導入し。江西省贛州市大余県では、村民のボランティア時間を貯める「時間銀行」を設立し、日用品と交換できるようにした。重慶市では、ボランティア活動で得たポイントを「五好家庭」や「最も美しい庭」の選定基準の一つにするなど、文明的で純朴な農村の気風を徐々に確立している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月12日