消費者がスマホ買い替えに消極的になった理由は?

中国網日本語版  |  2022-06-29

消費者がスマホ買い替えに消極的になった理由は?。

タグ:スマホ 買い替え 出荷台数

発信時間:2022-06-29 16:11:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 前回スマホを買い替えたのはいつ?もうスマホやタブレットPCを1、2年、あるいはそれ以上買い替えてないと報告する消費者が多い。「新型が出れば必ず買い替え」から「しばらく買い換えない」へと移っている。これは供給側、国内コンシューマ電子機器の出荷台数の減少に反映されている。

 

 工業・情報化部のデータによると、今年5月の国内市場の携帯電話出荷台数は前年同月比9.4%減の2080万5000台で、1−5月は前年同期比27.1%減の1億800万台だった。中国情報通信研究院のデータによると、今年2月の国内携帯電話販売台数は1486万4000台と、過去15カ月で最低の水準になった。対照的に、2021年通年の国内市場の携帯電話出荷台数は前年比13.9%増の3億5100万台だった。

 

 携帯電話のほか、タブレットPCの販売台数もやや減少している。Canalysのデータによると、中国の今年第1四半期のタブレットPC出荷台数は前年同期比13%減の470万台で、出荷台数の減少が続いた。

 

 国家工業情報安全発展研究センター情報政策所のエンジニアである王麗穎氏は、世界のスマホ販売台数の減少には感染症の影響があると分析した。需要側を見ると、この2年間のコロナ禍で在宅ワーク、リモート学習、オンラインエンタメなどの需要がコンシューマ電子機器の販売を急激に増やした。これらの需要がほぼ満たされたことで、スマホやタブレットPCなどの製品の市場の需要が落ち着き、販売台数が前年同期比でやや減少した。供給側を見ると、感染症の影響により、今年3月以降に中国各地のコンシューマ電子機器産業チェーンの生産と輸送に支障が出て、コンシューマ電子機器の出荷台数が減少し、かつ輸出に影響が及んだ。世界的には、感染症により集散・輸送・倉庫保管などの国際物流重要サイクル間の迅速かつ効率的な連結が不可能になり、世界的な輸送費が高騰した。その影響は中国で生産されるコンシューマ電子機器の国際市場での販売に及び、OPPOなどの中国スマホメーカーの一部の国への出荷台数が減少した。

 

 王氏は、「より重要なのは、コンシューマ電子機器のイノベーションの不足だ。基本的な需要が満たされた後、消費者に対する新たな魅力を生んでいない。スマホやタブレットPCなどの電子機器は近年、形態の変化が滞っている。多くがマイナーチェンジだけで、変革をもたらすイノベーションがなく、消費者の購入の意欲を掻き立てられない」と分析した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月29日

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