米国の最新の業界データによると、米連邦準備制度理事会(FRB)の急進的な利上げが住宅ローン金利を引き上げ、米国の月間住宅価格水準が持続的に低下している。2年以上続く不動産市場の活況が大きく冷え込んでいる。
市場関係者は米国の不動産業界を、FRBの金融政策の変化の効果を読むための重要な観察対象としている。住宅価格は2020年第2四半期以降、大規模な刺激措置により大幅に上昇し、物価上昇を促した。今や急進的な利上げの圧力を受け、不動産市場が大きく冷え込んでおり、米国経済の足を引っ張ると見られる。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのクレイグ・ラザーラ氏は、「米国の住宅価格の伸び率は数カ月前から低下していた。マクロ経済環境が厳しくなるなか、不動産市場の景気悪化が続く恐れがある」と述べた。
キャピタル・エコノミクスのマクロ経済学者のサム・ホール氏は、来年の中頃までに米国の住宅価格が前年同期比で5%低下すると予想した。
ゴールドマン・サックスは、今年の米国の新築住宅販売件数が22%減少し、中古住宅販売件数が17%減少すると予想。住宅業界の米国のGDPへの全体的な寄与度が今年と来年に低下するという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月9日