「当行のデジタル人民元ウォレットを開設すると消費ボーナスを受け取れるチャンス。お友達紹介でも受け取れます」複数の商業銀行が最近、デジタル人民元の普及に取り組んでいる。多くの上場企業も投資家交流プラットフォームで、システム改良などの最新の業務状況を明らかにしている。

　各方面の取り組みにより、デジタル人民元の試行で多くの成果が得られた。中国人民銀行デジタル通貨研究所は文書の中で、デジタル人民元事業の持続的かつ健全な発展を引き続き促進するとした。

　普及の取り組みを強化

　複数の商業銀行（運営機関と非運営機関を含む）が最近、デジタル人民元の普及の取り組みを強化し、各種マーケティング・宣伝活動を行っている。

　ある株式制商業銀行のアプリによると、同行はデジタル人民元優遇体験専門エリアを設置している。指定期間内にこのエリア内で同行のデジタル人民元ウォレットを開設し一網通支付に紐付けした利用者は、ボーナスを受け取ることができる。またこのボーナスは専門エリア内で優遇商品を購入する際に使用でき、決済に成功すると抽選のチャンスもある。

　非運営機関は運営機関のシステムと接続することで関連業務の手続きを行える。張家港農商銀行は15日、同行の企業ネットバンク対公デジタル人民元ウォレットの開設がこのほど正式に始まったと発表した。法人・非法人機関は対公デジタル人民元ウォレットを開設でき、開設方法により取引・残高上限が確定される。また日常生産・経営においてデジタル人民元ウォレットを使い資金の受け取りと支払いが可能だ。

　販売業者も商業銀行と協力し各種優遇キャンペーンを展開し、デジタル人民元の利用者を集めている。

　上場企業が積極的に展開