中新財経:あなたが観察した状況から、多国籍企業は現在、中国市場のどのような機会に関心を持っていると思うか。
デュプー氏:今後は中国経済の「現代化」と「低炭素化」という2大テーマを中心にますますチャンスが増えるだろう。
中国は産業現代化をますます重視しており、第20回党大会の報告でも改めて強調された。過去数年間、多国籍企業は中国の産業現代化に対する重要な貢献者の一つとなり、特に産業自動化、ロボット、デジタル化などの分野では世界をリードするポジションにいる。これらの企業は今後も中国市場に貢献し続け、中国の産業サプライチェーンシステムの現代化を進めるだろう。我々は2021年にすでに中国の自動化分野の投資が急増し、同分野で多国籍企業の経済活動が著しく活発化したことを確認した。これは多国籍企業にとって戦略的な機会で、中国政府も外商投資目録を通じてこれらの分野への投資を奨励している。
中国が世界に対して「2030年までの二酸化炭素排出量ピークアウト、2060年までのカーボンニュートラルの実現に努める」と約束したことは、中国が国際競争力を保つカギとなり、中国の現代化を加速するだろう。同時に、中国は短期間で生産モデルを転換しなければならず、これはイノベーションの加速にもつながる。また、世界の他の国・地域よりも、中国市場の巨大な規模と需要は限界コストの引き下げや技術の応用と普及を促進するのに適している。その結果、低炭素開発分野での国際協力、投資、共同開発の機会も増えるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月30日