エネルギー逼迫に対応するため、脱石炭を強く呼びかけていた欧州諸国が石炭火力発電所を再稼働させ、石炭火力発電プロジェクトを支持している。フランスは国内の原子炉建設の再開、建設のペースアップを検討している。欧州議会は天然ガスと原子力に「グリーンラベル」を貼ることを支持した。
EU当局者は、これらの措置は冬越しの問題を解消する一時的なものとしている。ところがEUが排出削減問題で頻繁に「バック」しているが、これはエネルギー危機を根本的に解消できず、さらにはエネルギーモデル転換を遅らせ、「グリーンの野心」に影を落とすと分析する声もある。
アナリストは、「天然ガス輸入関連インフラの建設、ガス購入契約、化石エネルギー及び原子力分野への資金投入はいずれも長期的な計画であり、変わろうとしてすぐに変われるものではない。これは必然的にエネルギーのグリーンなモデル転換の資源を使い、EUの化石燃料への依存を減らすばかりか増やすことになる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月14日