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ロシアの有力日刊紙コメルサントは21日、プラチナ価格が1オンス1100ドルを上回る年初来高値を付けたと報じた。プラチナは直近3週間で12％以上上昇。パラジウムも同13％以上上昇し、1オンス1600ドル台に乗せた。現在の白金族金属の上昇は、中国の着実な景気回復を背景とした産業用需要の高まりが背景にある。
プラチナとパラジウムは、今月に入って金や銀の上昇に連れ高している。米連邦準備制度理事会（FRB）が、銀行破綻に端を発した銀行セクターの混乱とその拡大を防ぐための安定措置を講じたことで、金・銀価格は3月初旬から急騰し、4月中旬に上昇幅はそれぞれ10％、24％に達した。
金は1オンス2000ドル超え、銀は1オンス25ドルに接近と、両者とも約1年ぶりの高値に迫る水準となった。一方、プラチナとパラジウムは3月初旬に比べそれぞれ5.8%、3.4%の上昇にとどまった。
投資家は、金融機関の問題が世界的なリセッション（景気後退）を引き起こしかねないと懸念しており、これがのプラチナとパラジウム価格の一段の上昇を妨げている。プラチナとパラジウムも貴金属に分類されるが、金や銀よりも産業界で広く使われるため、価格は産業界の需給バランスに大きく左右される。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年4月29日
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