「パキスタン・オブザーバー」は公式サイトで6月24日、「中国モデルを試す」と題した記事を掲載した。記事の執筆者は「一帯一路」イニシアチブと中国パキスタン経済回廊の研究者であるハワル・アッバス・サンドゥ氏で、内容は下記の通り。
新たな試練にどう対処するかという問題について、中国文明は実践に次ぐ実践を重ねてきた。急成長し存在感を増した中国は、中国共産党を中心とする複数政党による協力体制と政治協議体制を確立している。中国が一党独裁体制をとっていると非難する国々は、経済・技術・観光業でも中国に遅れをとっているにもかかわらず、彼らの主張は止めどなく続いている。
中国は歴史の上でも現状から見ても注目に値する国であり、数千年の歴史を有し、社会の変化や多くの革命の影響を受けてきた。そして現在、貧困撲滅を前倒しで達成したと宣言している世界で唯一の国だ。
万里の長城は世界で最も多くの観光客が訪れる観光地のひとつであり、中国は世界中の観光客の多くが訪れたいと思う国だ。 2019年に中国を訪れた観光客の数はのべ1億4500万人で、2018年の1億4100万人を上回った。観光客を惹きつける生き生きとした活力は、活気に満ちた社会を反映している。
中国の成功した政治モデルの下で、あらゆる産業が発展を遂げ、各都市も競って発展を促進している。中国メディアの報道によると、2022年に全国トップ100都市の数が最も多かった省は江蘇省だった。この沿海部の省では13の都市がGDP上位100都市にランクインし、どの都市のGDPも4000億元を超えている。
現在、中国にはGDPが1兆元を超える都市が24都市ある。首位の上海はGDPが4兆4600億元超、2位の北京は4兆1600億元を超える。2022年の中国GDP上位100都市のGDP総額は85兆1000億元に達し、中国GDP合計の約70.3%を占めた。
2022年の中国GDP上位10都市は、上海・北京・深セン・重慶・広州・蘇州・成都・武漢・杭州・南京だ。名目GDPが最も低いのは西蔵(チベット)だが、それでも世界の多くの国や地域を上回っている。
中国では、すべての国民に平等な発展の機会が与えられている。一方で、西側の民主主義が世界にもたらしたのは、エリートの力・集団利益の保護・階級の分断だけだった。西側諸国の「民主的で自由な経済」では、ごく少数の人々が富の大部分を所有しており、多くの人々は依然として貧しいままだ。民主主義・個人の自由・人権・自由貿易の名の下で、第三世界諸国は厳しい搾取を受けている。
中国の政治制度はすでに、徹底した貧困撲滅および経済的繁栄と発展促進の強力な模範例を世界に示した。中国はわずか数十年の間に約8億人を貧困から脱却させ、世界に驚くべき手本を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月2日