甘粛国際コンベンションセンターにあるロシア展示館に、事業家が絶えず出展と消費に訪れている。ロシア人女性のアイリさんは消費者を招いてロシアグルメを振る舞い、意欲的に記念写真を撮っている。
アイリさんは、「蘭州投資貿易商談会に参加したのは初めて。ロシアの乳製品、食品、工芸品は現地の消費者に人気がある。ロシアの食品輸出企業の販売員として、今回の商談会を通して中国市場への供給量を増やしたい」と話した。
7月6日から10日にかけて、「チャンスを共有し、協力を深め、繁栄を創造する」をテーマとした第29回中国蘭州投資貿易商談会が開かれ、1600社以上の国内外企業が出店した。
今回の商談会の主賓国の1つであるタイからは、20社以上の企業が参加し、食品、化粧品、インテリア用品、健康マッサージ商品などを出展。タイ展示館に出展したタイUNI FIRMS食品有限会社の担当者は、タイのドライドラゴンフルーツを振る舞い、「商談会に2回参加した旧友として、中国西部市場の潜在力に注目しており、多くの強力パートナーを見つけたい」と語った。
2023年1~5月、タイと甘粛省の貿易額は7億6300万元で、前年同期の17倍になった。中国・ラオス鉄道国際貨物列車の開通とバンコク・蘭州航空旅客便の下部貨物室を利用した貨物輸送業務の開始に伴い、「ルート+経済貿易+産業」の連動効果が絶えず高まっている。
ビッグ・ダッチマン社中国上級エリア販売マネージャーの李博氏は今回の商談会に駆けつけ、中国西部市場の潜在力を視察した。李博氏は、「最近、会社は甘粛省平涼市で卵用鶏の現代化養殖循環経済産業パークプロジェクトとマッチングした。これをきっかけに、スマート牧場の技術の特長を生かし、西部地区で多くの投資協力プロジェクトを行いたい」と話した。
甘粛省農業農村庁二級巡視員の馬占穎氏によると、甘粛省は農業の外交型経済の発展に力を入れ、農業特産物の加工と輸出、農業技術交流などの面で国際協力を強化している。
サウジアラビア投資省のサレー・アリ次官は、「甘粛省とサウジアラビアは砂漠化対策、水資源利用、新エネルギー発展の面で幅広い協力の将来性があり、これをきっかけに経験をシェアし、協力を推し進め、発展を促したい」と述べた。
商務部の盛秋平副部長は、「蘭州投資貿易商談会は西部地区の対外投資協力の重要なプラットフォームであり、20年以上の発展の中でブランド化・専門化・国際化レベルは向上し続け、地域協力を深化させる重要な存在、西部開放の重要な窓口、一帯一路沿線国のシルクロード繁栄共同構築の重要名プラットフォームとなっている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月10日