環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)加盟国会議が16日、ニュージーランドのオークランドで開催された。英国が正式に加盟協定に署名し、CPTPPが2018年に発効してから初の新加盟国となった。中国は英国に続く2021年に加盟申請を出した。加盟申請の提出順序によると、CPTPPは次に中国の加盟について検討することになる。これは今回の会議の重要議題の一つとなった。
中国の加盟のメリットは一目瞭然だ。その規模と影響力がいずれも倍増し、かつ大きな波及効果を生む。ブランダイスインターナショナルビジネススクールとジョン・ホプキンス大学の学者の研究によると、中国が加盟すればCPTPPが毎年世界にもたらす収入が4倍の6320億ドルにのぼり、米国の旧TPPへの加入の貢献を4分の1上回ることになる。中国の加盟は、CPTPPの消費者が3倍増加し、GDPが1.5倍拡大することを意味する。すべての加盟国が利益を手にするだけでなく、国際貿易及び経済発展の促進にも貢献する。中国不在のCPTPPと中国が加盟するCPTPPを同一視できない。
最終的に中国が加盟すれば、中国にとってもCPTPPにとってもウィンウィンだ。さらに国際経済・貿易関係の現実において、陣営の対抗の促進を特徴とする地政学の世界経済・貿易に対する強い侵食を突破・超越することになり、非常に重大な意義を持つ。CPTPP加盟国がどのような目で中国の加盟を見るかは、その公平性と開放性の重要な評価基準になる。またCPTPPが「世界で最も優れた貿易協定」になる潜在力の有無が明らかになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月17日