中国の取引先向けに展示ブースを設計・設置するため、紙製品メーカーのPaper Carpenterは頻繁に上海市と広東省に人員を派遣する。同社の創業者である蔡鎮宇氏によると、中国が外国人受け入れを再開した後、蔡氏もしくはシンガポールの同業者が中国に出張するためにはビザを取得しなければならなかった。また手続きの待ち時間は少なくとも8時間にのぼった。蔡氏はさらに並び直すことのないよう、申請書類をすべてそろえるよう職員に注意を促した。これらの手間暇と費用により、同社は最近は展示ブースの設置に2人しか派遣していなかった(通常は4人もしくは5人のチーム)。「中国のビザ免除再開は私にとって素晴らしい朗報だ」24日付シンガポール華字紙「聯合早報」が伝えた。
石油化学工業の技術サポートに従事する鄧光朝氏は、今月26日に中国の湖州と蘇州を視察する予定だ。「多くのことはリモート会議で解決するが、視察はそうはいかない。ビザ免除再開後、当社の中国への人員派遣がより頻繁になる」
シンガポール国立大学の荘嘉穎准教授(政治)は、「中国は外資導入などのパイプにより経済を刺激しようとしている。外資を集めるのはビジネス往来の促進だ」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月25日