最近またトップ企業がインド撤退を決定した。世界最大の電子製品OMEメーカーである富士康(フォックスコン)の親会社の鴻海集団がインド撤退を決めた。
フォックスコンは公式発表の中で理由を明らかにしていない。しかしインドのビジネス環境が劣悪であることは明らかだ。多くの外資系企業が殺到し、失敗に終わり撤退している。
米国と一部の同盟国は近年、自国の半導体メーカーの中国との協力を規制している。インドはこれをチャンスとした。インド政府は2021年12月に約100億ドルの半導体産業奨励計画を発表し、企業にプロジェクトコストの50%の奨励金を提供すると約束した。この奨励計画には、世界の半導体メーカーの対インド投資及び工場設立を促し、「メイク・イン・インド」の実力を強化すると同時に、将来的に中国と対等に戦う狙いがあった。
フォックスコンは22年2月に公式サイトで、インドのベダンタと半導体製造業了解覚書に署名し、インド現地で半導体を生産する合弁会社を設立すると発表した。双方は同年9月に協定に署名し、半導体及びディスプレイ製造工場の設立を計画した。インドのモディ首相は当時、同プロジェクトはインドの半導体製造の野心を実現するための「重要な一歩」と発言した。
本来は順調に進んでいたが、願い通りにはならなかった。モディ政権が描いた絵に描いた数十億の税制補助の餅を、フォックスコンが実際に見ることはなかった。1年の「蜜月期」を経たフォックスコンはついに気づき、ベダンタとの提携関係の解消を発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月25日